「ツレがうつになりまして」の著者がイグアナを飼うことになった下りについてまとめた著作。
主に著者に仕事が無い時期のことを描いていますが、著者はダラダラしている時期が長かったようで羨ましいです。
著者の世代は就職氷河期ということで仕事まともになかったようで、ワーキングプアに近かったようです。
あと、著者の悪い事を考えて自分を追い込むネガティブな思考回路は自分に似ているんですよね。
普段の考え方には共感できました。
しかし生き物を飼うということは本当に大変です。
イグアナはそこらじゅうにうんこをするようですし、また、発情期になると人間にかまい続けるようになるらしく、自分が飼うのは不可能だなと思いました。
著者が手を噛まれたエピソードが収録されていますが、傷口がふさがるまで1カ月以上かかったそうです。
そこまでして飼おうという精神は理解できないなと思いました。
前半はイグアナの話が中心で後編はツレが鬱になった背景を描いています。
なんでもツレは極度に貧血で、その関係もあり、鬱になったというような話も書かれています。
読んでいて思ったのは健康であるということは本当に何者にも代えがたいということです。
健康であることに感謝しようと思いました。