表紙は非常にいい笑顔の子供ですが、性格が最悪という本作。
ネットで広告を打ち出していましたので読んでみました。
藤江恵那は小学1年生にしてドラマの主演を張るなど売れっ子の子役です。
彼女は礼儀正しく、かわいらしいと評判なのですが、実はマネージャーを顎で使い、邪魔な人間には容赦しないという性格の持ち主です。
マネージャーに対しても、言われる前に考えて動けとのたまう彼女は、小学1年生にとても見えません。
非常に頭の回転が速く、中身が実は30台の男性が転生したのだと言われても納得してしまいます。
ちなみに愛読誌は「女性自信」と「FLESH」だそうです。
芸能界で勝ち抜くにはこれくらいの度量が無いと厳しいのかもしれませんね。
主演ドラマが決まった際にも「私こそが時代なのよ」と豪語する姿にはすがすがしさを感じます。
これほどまでに傲慢な性格であるにもかかわらず、不快な気持ちにならず読めます。
何故かというと恵那が子役として極めて高いプロ意識を持っているからです。
あくまでもひたすらに高みを目指す姿勢は素晴らしいと思いました。