人生は攻略できる

投稿者: | 2019年10月29日

もう10月も終わりですね。徐々にですが寒くなってきました。そろそろコートを出さないといけないかもしれません。

橘玲の『人生は攻略できる』を読みました。

人生には攻略法があり、ゲームのルールをしっかり理解することが重要であるとのことで、これまでの著者の本のまとめのような内容になっています。

とはいえ内容がだいぶ広範にわたって書かれており、浅い内容になってしまっています。これまで著者の本を何冊か読んできた人は読む必要はないかと。

他の本でも説明されていた内容として、専業主婦は損であるという話が載っていました。

これは大学を出た女性の平均年収は2億円ですが、専業主婦になった場合はこれを棒に振ってしまうという考えです。

それから幸福の土台は、金融資本、人的資本、社会資本でできており、バランスが重要であるとのことです。

金があっても友達や恋人がいないと幸福ではないという、まあ当たり前っちゃあ当たり前ですね。

この本は人生は攻略できるとあるとおり、理想の働き方についてページを多目に割いています。

例として、東京大学のある文京区本郷の周辺にはベンチャー企業がたくさん集まっており、そこは「本郷バレー」と呼ばれているそうです。

そこでは日本人の中では優秀ですが、シリコンバレーで勝ち上がれるほどではない人が起業しています。

シリコンバレーで成功すれば何百何千億と手に入りますが、その分競争率は尋常ではなく高いです。

ですが本郷バレーですとそこまで競争率は高くない上、それでも会社の売却に成功すれば、何億かの金は入ってくるとのことです。この話は初耳だったので、少し興味深かったです。

本人の能力によってどこで働くのかというのも決まってくるのでしょう。

他にもアメリカではボボズと呼ばれる働きたいときに働く若い夫婦が増えており、日本もこのような人が増えてくるとのことです。

とはいえ、この働き方と先述の専業主婦が働いたら云々の話は矛盾していないかと読んでいて感じました。

というのは、フリーエージェントで働くには特殊な能力が無ければ難しいですし、そうでない人間が大多数の日本ではやはり会社にしがみついて働くしかないのではないかと。

先ほどの専業主婦が2億損をするというのも、会社にしがみついた場合の生涯賃金が2億になるという話ですし、違和感がありますね。

極々少数の成功者を挙げて、あたかもそれが一般的であるかのような書き方は危険であると読んでいて感じました。

全体的に、印象で書いている部分が多く、鵜呑みにするのは危険かと思います。

『上級国民/下級国民について』のときもそうでしたが、本を出せば売れるような状態になっており、手癖で書いているように感じました。

この本を読んだあとはより専門的な各分野の学者の本を読んだ方がいいかと思います。

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