「さわかみファンド」を運営するカリスマ社長が書いた本です。
書かれている内容は以下のとおりです。
・預貯金は本当はリスクが非常に高い
・「なくなっては困る企業」を長期投資で応援する
・暴落時に買い、あとはのんびり待つだけ
・目先の相場動向や業績見通しは無視していい
・投資する企業は1~2社で十分
・損切りはしないが「縁切り」はある
・インデックスファンドはこれから苦しい
自分がとことん惚れこんでいる企業に投資しなければ、暴落時に手放す恐れがあるというのはそのとおりだと思います。
ただ暴落時を待って買い、上がったら売っていくっていう投資法は、そううまくいくのかなとは思いました。
今流行っているドルコストで積み立てていく方法とは逆です。
この投資方法だと値上がり益を逃す恐れが出てくるんですよね。
アメリカとかがAIで投資をしているこの時代にこんなアナログな方法で大丈夫なのかと不安になります。
向こうは注文時のラグを使って利ザヤを得るような取引をしているにもかかわらず、馬鹿正直に正攻法でいきますといってもうまくいかないような気がします。
現にここのところのパフォーマンスはインデックスに負けているようですし。
あとインデックスファンドが厳しいのは成績の悪い銘柄を外すことができないからと言っていますが、その成績が悪い銘柄が今後どうなるかというのははっきり言って誰もわからないんですよね。
今東芝が揉めていますが、今後上場廃止になるのかそれともじわじわ株価を戻すのかはっきり言って今の段階では誰にもわかりません。
東芝を投資対象から外して、その後回復したら目も当てられませんよ。
全体的にはデータを示さないので説得力に欠ける印象でしたね。
個別銘柄の選定の際に「なくなっては困る企業」の株を持つというのは大事だと思いますが、他はどうなのかなと思いました。
すべて信じない方がいいと思います。