ここのところ久しぶりに漫画を読んでいますが、異世界ものが増えましたね。
以前は小説が主でしたが、漫画の方でも本当に増えました。
一つの雑誌に2つくらい掲載されており、正直食傷気味です。
これだけ異世界ものが増えた理由はやはり、取材が必要ないからだと思います。
昨今は売れるかどうかわからないから、楽に描くことのできる漫画を求めるというのも理由としてあるのでしょう。
ですが、異世界ものですと作者の思想なども入りにくい上、人となりが見えてこないので、自分は正直あまり好きにはなれませんね。
きちんと取材をするなどして、手をかけて作った漫画の方が後世に残ると思います。
そう考えている自分ですが、今日『ソウナンですか?』を読みました。
この漫画、女子高生4人組が無人島に遭難し、サバイバル生活をおくるというもので、アニメにもなっています。
『けいおん!』や『ばくおん!』などこよくある目新しい何か×女子という、お決まりのパターンの漫画と思われるかもしれませんが、読んでみると決してそうではないことがわかります。(『ばくおん!』の方はバイク好きなんでしょうけど)
原作の岡本 健太郎は以前に『山賊ダイアリー』という猟師を主題とした漫画を描いています。
こちらは自身の山での猟の経験を下敷きに書いており、非常に読み応えのある漫画でした。
今回の『ソウナンですか?』にあたっても、海で実際に漁をするなど自身の経験を元にして書いています。
作中のサバイバル方法が衝撃的なものが多く、本当に実践できるのかわかりませんが、なんやかんやで説得力のある内容になっています。
やはり経験をした内容を元にして、描くと話に厚みがでてきますね。
漫画においては、画力よりもやはりハートが重要だと思います。
いいものを作るのは時間がかかるので、じっくり臨んでほしいものですね。