サッカーマンガって前のポジションが主人公の場合が多いですよね。
だいたいFWとかトップ下だったりで、後ろのポジションが主人公というのは記憶にないです。
「俺たちのフィールド」では主人公がボランチでしたが、あれは非常に印象的でしたね。
サッカー観を大きく変えた作品だと思います。話がそれました。
このマンガの主人公である青井葦人は中学ではFWとして活躍し、愛媛県大会でチームをベスト8に導きます。しかし、ベスト4を賭けた試合で相手チームの選手に手を出し、高校への推薦が無くなります。
葦人は責任を感じ、落ち込みますが、偶然その試合を見に来ていた東京シティ・エスぺリオンFCユース監督である福田達也と出会い、葦人の運命は大きく動きだします。
彼は葦人の素質を見出し、10日後のセレクションを受けるよう葦人に薦めます。
県大会ベスト8とはいっても全国的には無名の選手ということで、まずユースのセレクションから話が始まります。
「ダイヤのA」では1球でスカウトしてもらえましたが、このマンガでは甘くありません。
86名が受けるセレクションでは誰も獲らないということも十分ありえるそうで、非常に狭き門です。
まあここで落ちてしまうと話が進まないわけでセレクションは無事通過するわけですが、このマンガはカタルシスがあります。
セレクションの最終試験ではユースのメンバーと実際に試合をすることになるわけですが、この絶望的な状況はまさにスポーツマンガの醍醐味といっていいでしょう。
今一番面白いサッカーマンガと言っても過言ではないと思います。