私は本屋に時々行きますが、常々不思議に思っていることがあります。
それはお金が○○円貯まる的な内容の本は本屋に数多く置いてあっても、貯まった金でどう生活したいのか的な内容の本、具体的にいうとお金が貯まったのでセミリタイアしてこういう生活していますという本が非常に少ないということです。
よくニートのphaさんの名前をこのブログでは出していますが、彼の書いている本のように働かない生活をこんな感じで楽しんでいますという内容の本はほとんど置かれていません。
欧米ではアーリーリタイアは結構一般的な目標で、若いうちに必死で働き、老後は働かないで生活するということはよくあると聞いていますが、本屋にこういった生活をするにあたっての指南本が無いということは、日本ではこのような生活をする人はまだまだ少数派であるということの表れなのでしょう。
とはいえセミリタイア生活について書かれている方が皆無というわけではなく、何人かはいらっしゃいます。
ただ、正直に言ってしまうとみな似たような内容なんですよね…。
自分が言えた義理ではありませんが、定年退職後の老人のような生活なんです。
正直もっとはちゃめちゃなセミリタイア生活を送っているという方の話を読んでみたいです。
最近『ブラックバイトに騙されるな!』という本を読みました。
本の内容を簡単に要約すると今の大学生は昔と比べ金が無く、労働条件の悪いバイトであっても簡単にやめることができないというものです。
労働時間も格段に増えているため、勉強する時間はおろか、サークルやゼミで仲間を作る時間をとることもできないようです。
大学生活には本を読んだり、旅行をしたりといったゆとりが必要で、このようなゆとりある生活から学生が遠ざかってしまっている現状は、将来的な文化の衰退にも繋がりかねないということを著者は指摘しています。
あとはブラックバイトというのは居酒屋など単価の安い労働が多く、働いていてもスキルが身につかないという問題があります。
つまりいくら働いても将来の自分のキャリア形成のためにはならないということですね。
自分の大学生時代を振り返ってみますと、バイトはほとんどしていませんでした。
仕送りが結構ありましたのでその点はかなりありがたかったなあと思います。
親に感謝しなければなりませんね。
ただ、この本に書かれていることって少し前の自分にも当てはまるなあと思いました。
というのは自分の仕事もスキルが上がるような仕事ではなく、単純労働の繰り返しのような仕事でかなり安い賃金の仕事だったからです。
最初の職業選択をミスるとろくなことにならないということなのでしょうね。
将来の自分はどうなりたいのかしっかりとしたビジョンを持つというのは非常に大切なことだと思います。
今無職ですが、それがあればもう少し違った形の無職にはなっていただろうなと思わずにはいられません。