中世的で可愛い男子がある日女子に変わってしまうという話です。
トランスセクシャルものですが、これだけストーリーをしっかり展開してきたのはこのマンガが初めてかもしれません。
「らんま」なんかはギャグ的な要素が強いですが、このマンガは女になるということに対する葛藤をしっかりと描いています。
主人公である鈴白瑞樹はある日神様に女性に変えられてしまいます。
彼は元々クラスメイトの藤原夢子が好きだったのですが、女性になった途端幼馴染である一文字猛が瑞樹に惚れ、三角関係となります。
この作品、とにかく瑞樹が可愛らしいです。
男らしくあろうとしていながら可愛らしいというギャップ。
万人受けする話ではありませんが、ニッチな需要を満たしている作品と言えるでしょう。
最終的に瑞樹は男性と女性のどちらで生きるのか選ぶよう言われるのですが、この際の葛藤はなかなか深いなと思いました。
キャラクターの性格がぶれないため最後までしっかりまとまっています。
テーマで毛嫌いせず多くの人に読んでほしい作品だと思います。