『ハンチバック』を読みました。先日直木賞を受賞した本作ですが著者が重度障害者ということで注目されておりずっと読みたかったんですよね。
著者は筋疾患先天性ミオパチーという難病により、足が動かず人工呼吸器を使用しているということで注目されました。
本作の主人公も著者と同じく病気で足が動かず人工呼吸器を使用し、風俗体験記のこたつ記事を書いて収入を得ています。
ただ、趣味として18禁の小説を書くという趣味を持っており、その投稿がグループホームの職員にバレてしまったというのがあらすじです。
感想ですが正直面白かったかと言われるとどうかという感じですね。短いですし話が面白いというわけではないように思います。あくまで文学という感じでしょうか。
ただ、体に障害があるということのリアルさというのはやはり障害がある人でないと書けないなと感じました。
主人公は普通の人間の女のように子どもを妊娠して中絶するのが夢だといいますが読んでいるとなるほどなと思えます。
体が満足に動かないとそういった考えを持つのかと思いましたがこの考えも読んでいると結構納得できるんですよね。久々に小説を読みましたがいい本だったと思います。