北京国際ゲームイノベーション会議の内部資料がインターネット上で流通し、議論を呼んでいます。(中国のゲーム規制にまつわる文書が話題に。『原神』ウェンティや『アズールレーン』『信長の野望』『真・女神転生IV FINAL』など名指し)
同大会は、政府主導で年に一度開催されるカンファレンスであり、テンセントをはじめ大手ゲーム会社が参加していますが、その中でゲームタイトルを名指しで禁止の対象として挙げられたそうです。
上の中でずらずらと禁止の理由が上がっています。
第一の対象が、「価値観」にまつわる規制対象で、ガチャやPay to Winなど金銭至上主義のデザインや、退廃的・アウトローな世界観などが、不適切なコンテンツだそうです。
「プレイヤーに善悪を選択する権利を与えること」も推奨されないとのことです。
BLジャンルも取り締まりの対象とされ、「女性的に見える男性」も不適切なコンテンツとして挙げられています。
第二の対象が、「文化性」にまつわる規制対象。例の一つとしては、日本の新選組や武士道精神などは不適切なコンテンツに相当するそうです。
第三の対象が、「歴史観」にまつわる規制対象。事実を歪曲したり、センセーショナルにしたり、歴史的人物を改変することが規制対象になるという。体例として『アズールレーン』『ブラック・サージナイト』が挙げられている。このほか『信長の野望』は軍国主義的であるとして、「他国の歴史の過度な美化」に相当するそうです。
そして第四の対象が、「宗教」にまつわる規制対象。宗教上の人物を不適切に引用する例として『真・女神転生IV FINAL』が挙げられました。
しかしずいぶん思い切った規制をしてきたなあと感じます。上の規制をかいくぐってゲームを作ることなんてできるのかと思わなくもありませんね。
ちなみにメーカーは上のような規制に反発するでもなく、むしろ政府の規制要求などに従順な傾向が見られるそうです。(中国でゲーム業界団体が“自主規制ガイドライン”を発表。実名認証厳守でボーイズラブも自主規制、213企業が協賛する厳しい条件)
中国で規制されるんだったら国外で売ればいいと思うかもしれませんが、上の記事によると国外マーケットでの販売にも、審査の上でライセンスの取得が必要となる可能性が出てきているそうです。
無職の楽しみの一つとしてゲームをあげる人もそこそこいるとは思いますが、こういった事例を見ると日本に生まれて本当に良かったと思いますよ。ゲームというのは最も金をかけずに楽しめる娯楽と言ってもいいですしね。
自分のような無能がこれだけ楽しめる国はほかにないと思います。親ガチャに文句を言う前に国ガチャに当たったことをありがたく思うべきですね。