「ヒナまつり」世話焼きなヤクザの下に未来から超能力を使える少女がやってきたから一緒に住むことになった話

投稿者: | 2017年2月15日

「ヒナまつり」は、正直言って去年1年間で最も読み返したマンガかもしれません。

ヤクザである新田のもとに、未来から超能力を使える少女のヒナがやってきて、新田がヒナを育てることになるというのがおおまかなあらすじです。

この手の話だとヒナのポジションとなる少女は、おどおどした性格のものが多いように思いますが、ヒナはそういったマンガとは異なり、とんでもなくマイペースで超能力という強大な力を持っており、新田が終始振り回します。

ただ、新田はヤクザでありながら無類の世話焼きのため、ヒナに対して甲斐甲斐しく世話をし、ヒナは娘同然の存在になっていきます。

このマンガを私が繰り返し読んだのは、ギャグマンガでありながら非常にストーリーが練られているからです。

というのは、ヒナの周囲の人間に癖があり、この人たちの話がまた面白いんですよね。

例を挙げますと、ヒナの同級生に瞳という女子がいるのですが、彼女は非常に優秀で頼まれた仕事を完璧にこなし、また、飲み込みが非常に早いです。

そのため、とあるバーにヒナと入った際、店番を頼まれるとあっという間に仕事を覚え、店を繁盛店に変えました。

また、高校生になると学業の傍ら、起業するなどかなり無理のある人生を歩んでいたりします。

また、瞳が働くこととなったバーでの経営者である詩子は、瞳に仕事をすべて任せることで堕落してしまい、アル中になってしまいました。

こういった周囲の人間の生態が非常に面白いので、毎回フォーカスを当てる人物が変わっても楽しめます。

個人的には、先述の女子高校生でありながら社長にまで成り上がった瞳の話が気に入っています。

新田とのコンペ勝負が11巻に収録されると思われますが、この話は新田の実録ドキュメンタリーの話と並んで出色の出来だと思っています。

基本的に新田が酷い目に合うほどに笑ってしまうので、これからもほどほどに痛い目に合って欲しいです。

それにしても子育てって大変ですね。ヒナと同じく未来から来た娘でアンズという娘も出てきますが、こちらは非常に聞き分けがよく、中華料理屋の娘として育てられます。

店の仕事の手伝いをしっかりし、ゲーム三昧なヒナとはあらゆる点で正反対でなかなか面白いです。

新田がアンズと一緒に遊園地に行って以降、アンズを溺愛するようになったのですが、この話のアンズはまさに理想の娘といった感じでしたので、まあ仕方ないかなと思いました。

最初ヒナを育てることを面倒臭がっていた新田ですが、ヒナが高校生になってからは完全に親子となっており、2人の間の絆を感じさせます。

人間関係の書き方が非常にうまいということが、このマンガの人気の秘訣であると思います。

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