「くまみこ」で一躍メジャーとなった吉元ますめのデビュー作です。
このマンガもかなり前から買っていたのですが、今まで読まずに積んでいました。
現在積ん読消化中なので感想を書きます。
表紙はイモムシと妖精が結婚式を挙げている場面が描かれています。
非常にメルヘンが絵柄で、中身もさぞメルヘンチックなのかと思いきや、そうでもないです。
妖精は政略結婚として金持ちであるイモムシの家に嫁がせられることになるのですが、彼女の美的感覚は至極現実的で、顔のいい男性がタイプであり、イモムシと結婚することを激しく嫌がります。
イモムシも彼女の気持ちを汲み、この結婚は無しにしようとするのですが、周囲の陰謀により、結局結婚することとなります。
そして、結婚してからも妖精は終始イモムシを振り回し、イモムシ公認のもとで浮気をするなど好き勝手に振る舞います。
最終的には妖精の方がイモムシへ歩み寄ったように見えなくもないですが、結局はそうでもないという終わり方でモヤモヤします。
デビュー作ということで実験的ではありますが、正直妖精とイモムシという設定を料理しきれてないと思いました。
イモムシが会社を設立しているなど、やたら現代的であり、妖精とイモムシという設定に意味があったように思えません。
このマンガは恐らくブ男と美女でも設定しますが、それだとあんまりだということでイモムシにしたのでしょう。
そしてそれ以上の意味はないなと思いました。