昨日に引き続き業田良家の著作です。
心を持ったロボットは人間とどう共存するのかというのがテーマです。
この作者は人情ものがうまいです。
作中では介護やスーパー、ベビーシッターなど様々な場でロボットが働いていますが、実際そう遠くない将来、ロボットが人間の代わりに働くようになるんでしょうね。
ただロボットが人間に振り回される存在でしかないというのは気になります。
これだけ高性能であるならばロボットに権利を与えるべきとか、虐待するなといった動きがあってもおかしくないと思うのですが、作中では奴隷のように扱われています。
そのへんの考察があればより作品に深みが増したのにと思いました。