まとめブログを通勤中よく見ますが、最近はマンガの広告が増えましたね。
印象的なコマを使って宣伝しているものが多くなかなか話が気になると思います。
いくつか読んでみたので感想を書きます。
・カリスマ
優しかった母が宗教にハマってしまうというコマで広告を打ち出していますが、なかなかのインパクトです。
母親が宗教にハマった結果、夫を殺し、自身も自殺し、その後、一人残された息子が成長し、宗教団体の教祖となるというストーリーです。
読むと宗教が嫌いになると同時に少し教祖がうらやましくなります。
正直面白いかと言われると微妙です。
全4巻と短めですので気になったら読んでみてはというところでしょうか。
西武ライオンズにメヒアという外国人がいるため、メシアではなくメヒアに帰依するというネタが2chにたまに貼られます。
・ヒメゴト~十九歳の制服~
年齢を偽って売春する少女のコマがバナー広告として表示されています。
女性らしい格好をすることが無かった女性、自らの年齢を偽り売春する女性、女装癖のある男性の恋愛模様を描いたマンガですが、なかなか業が深く面白いです。
女性らしい格好をしてこなかったヨシキが2人と交流することで、どんどん変わっていく様子が印象的でした。
全8巻と広告に出てくるマンガの中ではやや長目ですが、話の展開がうまく、読み始めると続きが気になりだし一気に読めます。
・親なるもの 断崖
広告でヒットしたマンガと言えばこのマンガが有名だと思います。
長らく絶版となっていましたが、広告を打ち出した結果、ダウンロード数が急増し、紙媒体でも新装版が発売しました。
2部構成となっており、第1部では北海道の遊郭に売られた少女、梅の様子が描かれています。
広告はこの遊郭での様子ですね。広告として表示されているのは梅と同い年の道子です。
この遊郭の生活が本当に過酷です。
梅と同じ日に売られた松恵は初めて客を取った後に自殺をし、同い年の道子は性病を患い失明した後亡くなります。
もともと著者の曽根は陰惨な話を描くのがうまい人ですが、このマンガにおいては鬼気迫るものを感じます。
これだけ遊郭を陰惨に描き切ったマンガは他にないと思います。
第1部は陰惨な内容が続きますが、第2部では梅の子供である道生が成長する過程が描かれます。
女郎の娘という立場にもかかわらず、たくましく成長する姿からは苦しくとも立ち向かうことの大切さが伝わってきます。
ぜひ新装版を買って読んでほしい作品です。