イラストレーターを目指して上京してきた月海は、ニートが集うアパートの天水館に入居し、仲間とともに楽しく過ごしていました。
彼女は幼い頃に母を亡くしています。
母と最後に出かけたのは水族館にいったときで、そこで初めてクラゲを目にし、クラゲの魅力に憑りつかれます。
ある日の夜、いつもクラゲを見に行くペットショップで、クラゲが死にかけているのを目にします。
彼女は店員にこのままではクラゲが死んでしまうことを説明しますが、店員は話を聞こうとしません。
そこで通りすがりの美女と出会い、クラゲを持ち帰ることを提案されます。
この美女と同じ部屋で寝ることになるのですが、彼女の名は蔵之介といい、実は男性で大物政治家の息子なのでした。
東村のマンガはいくつか読みましたがこのマンガが一番好きかもしれません。
蔵之介には父の秘書をやっている兄がいるのですが、この兄と弟の三角関係がストーリーの肝です。
イケていなかった女子の月海が蔵之介と出会い、どんどん変わっていくというよくあるストーリーではありますが、作者の手腕故か退屈せずに読めます。
「東京タラレバ娘」と違い、毒がほとんどないので非常に読みやすいです。