時は江戸、津軽の田舎侍である仁兵衛が江戸から出てきた松ノ原にスカウトされ、蟲奉行所なる機関に入ります。その後、蟲と呼ばれる生物を相手に戦い、江戸を守るという話です。
作者は「うしおととら」の藤田氏のアシスタントをされていたそうですが、迫力のある戦闘シーンは師匠譲りです。序盤は絵が雑かなと思ったのですが、話に勢いがあります。
蟲は人類をせん滅するべく活動しており、結構グロいシーンもあるのですが、通しで読ませるあたり、力量があります。
話自体には文句はないのですが、あえて問題点をあげるならばキャラクターデザインかなと。キャラクターに飛びぬけて魅力があるというわけではないというところが、ヒットはしても大ヒットにまではならなかった原因かなと思いました。後は絵が若干古いですね。書き込みがやや多く、もう少し余白があった方がいいと思いました。