「SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん」正気にては大業ならず

投稿者: | 2016年11月25日

今日このマンガの7巻が届きました。

はっきり言ってこのマンガが発売するのを楽しみにこの半年間生きてきたといっても過言ではありません。

それほどまでにこのマンガの出来は素晴らしいです。

存在感が薄く生徒から地味先と揶揄される高校教師の本田紫織がこのマンガの主人公です。

彼女は、兄が借金をこさえたせいで家計が火の車となり、自分を犠牲にして日々過ごしていました。

そんな彼女が27歳になる誕生日の前日に、ある黒人の幽霊が目の前に現れます。

彼こそが伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックスであり、ジミは紫織と行動を共にするようになります。

次の日ジミは、体育館で吹奏楽部がギターを演奏するのを見てブルースを感じないと呟き、紫織の首にプラグを“JACK in”します。

ジミが首にプラグを差し込むことで紫織の体を操ることができるようになるらしく、壇上に乱入した紫織は、超絶的なテクニックで激しくギターをかき鳴らします。

演奏するうちに紫織は自分が本当にやりたかったことを思い出します。

自分の夢はすてきなバンドを組んでステージでライブをすることだ・・・と。

演奏が終わった後、ジミから28歳の誕生日を迎えるまでに伝説を作らなければお前は死ぬと告げられます。

その日から紫織は伝説へ向けて歩きだします。

何度も繰り返し読んでいますが、読む度に続きが読みたくなってしかたがないマンガです。

ストーリー、キャラクターともに洗練されており言うことは何一つありません。

8巻では自分と同じようにカート・コバーンが乗り移った人からバンドを組もうと誘われますが、紫織は自分も演奏をしたいからと断ります。

自分の命をかけてでも自分が演奏するバンドでやりたいと決意を語りますが、はっきり言って狂っています。

命がかかっているのにもかかわらず晴れ晴れとした表情です。正気にては大業ならずといったところでしょうか。

本当に続きが気になるマンガでありながら刊行ペースが半年に1回なのがもどかしいです。

打ち切りになってほしくないので、本屋で単行本を見かけたらぜひ買ってほしいです。

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