小路啓之先生が亡くなられました

投稿者: | 2016年10月21日

小路啓之氏が亡くなられました。自転車で転倒したらしいです。

掲示板を見ると知らないという方が多いですが、自分はこの方のマンガを全部持っています。

もう小路節とも言えるシニカルな作品を目にすることがないのだと思うと非常に悲しいです。

可愛らしい絵柄で、生々しい感情をぶつけ合うような作風は、巻数こそ多くはないもののどれも印象的でした。

虐待されていた子供を誘拐し、育てることとなる「ごっこ」、少女が拾ってきた少年を飼育する「束縛愛」、人の望みが見える青年の苦悩を描いた「メタラブ」。

どれも3巻前後で終わっており、消化不良だったりするのですが、自分はなぜかこの人のマンガが好きでした。

それはこの人のキャラクターが生きているからだと思います。

登場人物はコンプレックスの塊のような人間が多く、その悩みにも共感ができるからです。

先述の「よいこ」は誘拐した子供「ヨヨ」を育てる話ですが、誘拐してきた子供でも育てるうちに全力で自分を必要としてくるようになり、愛情が芽生えます。

誰からも必要とされていないと感じたときに誘拐に走ったのですが、この主人公の悩みというのがかなり共感できます。

誰かから必要とされるって大事ですよね。それがない人生って味気ないと思います。

主人公は結局ヨヨのために大きな罪を犯しますが、そこに迷いはありません。誰かに必要とされるということは強い動機になるのでしょう。

ヨヨは著者の息子がモデルのようです。4年前の時点で息子さんが7歳だったようなのでまだ小学生だろうと思います。

本人も家族も本当に無念だろうと思います。惜しい人を亡くしました。

今までお疲れ様でした。

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