都内は雪が降り結構混乱しているようですね。正直これっぽっちの雪でここまで大騒ぎするのってどうなのかと思わなくもありません。
こんなときこそテレワークするべきなんじゃないかと思うんですが最近は通勤がデフォルトになってしまっているんでしょう。コロナとはつくづくなんだったのか。
それはそれとして金原ひとみの『アンソーシャル ディスタンス』を読みました。病んだ女性について書いた短編小説をまとめたものなんですが内容がかなりキレています。
特にオススメなのは冒頭のストロングゼロです。同棲している男性がパニック障害になりその男性を介護していくうちに、女性の方もアルコール依存症になってしまうという話です。
女性は仕事をしているときと移動中の時以外はアルコールを摂取していますが、その際に飲むのは手軽に酔えるストロングゼロということで小説のタイトルになっています。依存症になった人間の描写がしっかりしており引き込まれます。
作中で手っ取り早く酔えるということで飲まれていますがあれって麻薬みたいなもんですからね。何本も飲むにはダメージが大きすぎです。
今の若い人はアルコールをあんま飲まないという人が多いですが個人的に依存症の人間はそんな減っていないような気がします。
実際自分の父も退職後は昼に起きてビールを毎日何本も飲むような生活をしていますし、当然運動や健康的な習慣とは縁遠い生活をしていました。
セミリタイアする人なんかもブログを見ていると会社勤めから解放されストレスの無い生活をしているという人がほとんどだと思いますが、やることが無くアルコール飲むようになる人もいるんじゃないかなと思ったりもします。
意外と人間暇だと飽きてきますからね。ただ、同じ依存するのであればコーヒーとか甘いものにしておいた方がまだマシですね。アルコールは身体へのダメージがでかすぎます。