「ツレがうつになりまして。」、「イグアナの嫁」に引き続き読んでみました。
この巻では著者がツレと結婚に至った過程と、結婚後の生活について描かれています。
著者が25歳、ツレが30歳のとき結婚したようですが、当時著者は無職、ツレは時給900円で夜勤の仕分けバイトと、かなり不安定な状態だったそうです。
金が無ければ2人で暮らせばいいじゃないかということで結婚されたらしいですが、この思い切りの良さは大事ですよね。
今の時代は金がないと結婚できないとかいう理由で、結婚に踏み切れない人が増えています。
しかし、2人で暮らすことで生活費も安くなりますし、金がないなら一緒に暮らせばいいじゃないかというムーブメントが起これば日本もより明るくなるのではないかと思います。
実際、1人で暮らす場合に100万円かかる人が、2人で暮らすと200万円かかるかというとそうではなく、2人で150万程度の支出で済むそうです。
以前「ライフシフト」という本を読みましたが、現在20代の人は50%の確率で100歳まで生きるそうです。
このような時代において、60歳まで働き、後は老後だからゆっくり過ごそうという人生設計は現実的ではないようです。
自分が仕事を休んでいる間にスキルを身につけ、働く期間を長くするということが必要になってくるらしいです。
著者とツレも互いに無職の期間があったり、会社をやめて音楽の仕事をしようとしたり、30歳を過ぎてもダラダラと過ごしていたようですが、今後はこういった時間の使い方も大事なんじゃないかなと思いました。
一方が働かないときはもう一方が働く。
そのように助け合って生活していければ人生も過ごしやすくなるのではないでしょうか。